Sounds From The Other Side: Buddy Girl And Mechanic’s Buddy Girl And Mechanic

Buddy Girl And Mechanicのデビューアルバムは寒い2月の気温以上にチルな気分にさせてくれます。このBuddy Girl And Mechanicはゆったりと始まり、全体を通してゆっくり。それによりこのバンドが得意な遊び心の効いた工夫が活かされるのです。オープナー”Ultra Witch Crafty Fab”なんかはクラウト・ロックを落ち着かせたような印象。7分以上もあるもののクライマックスなんかは無く、同じペースで進んで行くわけなのですが、左右に散りばめられた様々な音色によって飽きのこない曲に仕上がっています。同じく東京のMilla And The Geekの”New Age”に近いものの、Milla And the geeksはノイズ、Buddy Girl And Mechanicは空間と多彩な楽器を使って表現しているという点で異なります。”Buddy My Cloud”はさらにゆったり。シンプルなパーカッションとギターや、アンビエントなボーカルによるオーガニックなサウンドが心地良いです。逆に”Fenix”なんかではちゃんとドラムとベースがあり、キーボードもボーカルのエフェクトも多彩で良い意味で怪しい雰囲気に。3曲試聴可能ですよ。