New And Vice Versa: “Its Me”

大阪を拠点とするAnd Vice Versaのアルバム、”E. Tender”は4月に発表されていましたが、まだそれについて書けていませんでした。しかし聴き続ける事で、今では私の2012年度のベストアルバムの一つになりました。 And Vice Versaは単音を好むアーティストだと感じます。そして”E. Tender”で使われているノイズはまるで触る事のできるような質感を持っています。 And Vice Versaの新曲、”Its Me”は、E. Tenderには含まれていないものの、そのスタイルはとても似ています。アルバムでも使われていた素晴らしい音が多く使われていて、その特徴的なシンセや、エフェクトが加えられたボーカルは何重にも重ねられ、幻想的なレイヤーを生み出しています。更に、And Vice Versaは曲中に、見つけたら嬉しくなる、細かい工夫を多く盛り込んでいます。”Its Me”とアルバムの曲の違いと言えば長さでしょう。アルバムの曲は3分程なのに比べ、この曲は6分半近くあります。でも、この曲は一瞬たりとも興味を離さないよう、上手く工夫されています。