New Moscow Club: “Lizaveta”

新曲“Lizaveta”を説明するにあたり、Moscow Clubは“Well, it is April”と説明しています。この東京のバンドは彼らを形容する2つのジャンルを上手く融合させる事に成功したようです。このバンドを2012に聴き始めた人はきっと明るめのシンセ・ポップのイメージが強いはず。C86 コンピレーション収録曲とBradbury EPでは多くのシンセが使われていますが、それを除けば純粋なインディ・ポップ。ギターとドラムのみでアップビートかつメランコリックな曲を書いていた事もありました。“Lizaveta”はキラキラした星屑のようなシンセで幕を開けますが、Daisy Miller EPに収録されていてもおかしくないような曲へと展開していきます。Moscow Clubはシンプルなバンド構成をシンセによって上手く味付けできるようになったと感じます。加えて、南国風のパーカッションが心地良いです!視聴は以下から。

New Moscow Club: “Fahrenheit 451”

Moscow Clubは本当に素晴らしい。最初に我々が注目した”Daisy Miller Pt. 1″ は、ヘンリー・ジェームスの物語からの引用で、作品同様の感情的な雰囲気を醸し出しています。今回SoundCloudにアップされた曲は、”火星年代記”や、”華氏451″等を執筆したSF作家、レイ・ブラッドベリ(レイ、 数々の素晴らしい作品をありがとう。安らかに眠れ。)へのトリビュート精神が。Moscow Clubの新曲は”華氏451″の英語タイトル、”Fahrenheit 451″で、”Daisy Miller”の曲のように文学的に攻めるのではなく、あくまでレイドバック。悲しい過去の物語を語るのではなく、ちゃんとダンスフロアにそぐうように作曲されています。シンセが良い味を出しているこの曲はMoscow Clubの今までの曲よりも打ち込みがメインになっていて、この3分程の遊び心溢れる作品は、Toro Y MoiやKissesを連想させます。コーラスが実に美しい。試聴は以下から。

Make Believe Mix For August 2012 Featuring Fancy Books, Moscow Club And Night Vision

8月も終わり、Make Believe Mixとして先月のフェイバリット・トラックを紹介させて頂きます。インディー・ポップやダンス等ジャンルも幅広く、Fancy Books,、Moscow ClubやNight Visionのトラックが収録されています。 以下はミックスに協力して頂いたアーティストのトラックリストです。リリース順になっています。 Fancy Books “Sister Carry Stars” – Wisteria EPより、購入はこちらから。 Jolie Joli “Dreaming Girl” – サイトより、視聴はこちらから。 Lilacs “Our Mistakes” – サイトより、視聴はこちらから。 Moscow Club “Sanatorium” – Radio Vietnam EPより、購入はこちらから。 YYSHIDD “Naomi’s Love Affair” – サイトより、視聴はこちらから。 Night Vision “I Decide” – サイトより、視聴はこちらから。