Make Believe Melodies Logo

Category Archives: Music @ja

New Magical Mistakes: “Later On”

Magical MistakesのEverything Uncertainが今週発売されました。Day Tripper Recordsからリリースされたフル・アルバムとしては最新作です。もし家から出たくないのであれば…Day Tripperのサイトからも購入可能です。新曲”Later On”のビデオも上から見れます。Magical MistakesはDay Tripperのアーティストの中でも突出した個性があり、本作ではそこがさらに強調されています。”Later On”は、パキパキした質感のアコースティック・ギターやトライバルな楽器が、エレクトロ要素と共鳴し、オリエンタルな雰囲気の強い楽曲になっています。これから関西のシーンをリードしていく存在になり得る独自性が見られます。でもビデオは…昆虫が苦手な人は【閲覧注意】です。

New House Of Tapes: “Noise Attack”

最近ツイッターで、ダンスミュージックに踊る事とセックスする事意外の目的を求めるのはおかしい、みたいな内容の投稿を見ました。でも、全てがそうというわけでは決してないです。名古屋のHouse Of Tapesも勿論違った目的を見いだしていて、彼等の新曲、”Noise Attack” はその名の通りすごく細かいディテールが詰め込まれていて、取っ付きにくさは否めないものの、それを理解するためについつい何回もリピートしてしまう、中毒性のあるトラックです。別の新曲”For Rainbow“はミニマル・ハウスのような、実験性があまり聴けない曲なのですが、”Noise Attack”のインパクトはやっぱり強烈な物があります。テレビのノイズのようなサウンドで始まり、曲を通して大部分にそのノイズがバックグラウンドに存在しています。その次に入ってくるのが良い意味で気持ちの悪いシンセで、ビートがそれに続いて入ってきます。そして、違うリズム感を持つ同系等のシンセが入ってきて、曲のムードが予想以上に不快に展開していきます。決して尖っているわけではなくどこかスムーズで、どことなくギャスパー・ノエの映画のような雰囲気を持ったこの曲は、きっと病み付きになるでしょう。視聴は以下から。

New Canopies And Drapes: “Chocolate Song” Featuring Onomatope Daijin

全く予想していなかった事が起きました…東京のCanopies And Drapesがヒップ・ホップに挑戦したみたいです。最近できた新しい音楽ブログ、Lights + Music(見てね!)が最近インタビューしたのですが、”Chocolate Song” という新曲にはなんとゲストとして、オノマトペ大臣が参加しています。Canopies And Drapesの可愛らしくドリーミーなサウンドはそのままに、ラップ・ビートを使って、オノマトペ大臣がその上にラップできるように作られています。でも正直言うと、Canopies And Drapesの曲をバックグラウンドに使う場合、ラップよりも歌もののほうがマッチする気はします。一番印象的だったディテールはというと、Canopies And Drapesが数回 “Lay yourself beside me”と歌うところで、Weekendの影響かな?と思いました。この可愛らしいディテールが、彼女のタレントを改めて感じさせてくれます。

New Tofubeats: Summer Dreams

神戸のtofubeatsはトラックメイカーとして数々のリミックスやオリジナル作品を手がけてきました。今年2012年は今までとは少し違い、プロデューサーとして、数々の面白い挑戦をしています。ラッパーのオノマトペ大臣と共同で数々の強力なトラックを作り出したり、J-Popのシーンにも関わったりしていました。Yukiの曲のリミックスや、lyrical school(改名前はtengal6)への楽曲提供などがハイライトでしょう。でも、そのような活動をする中で、ついに傑作”Summer Dreams”をリリースしました。

今回リリースされた9曲は、一直線なビートとラップが印象的な、プロデューサー中心のトラックに、カット&ペーストスタイルでボーカルのサンプルが使われています。今までの曲のように、ゆるい感じの物が多く、ホーンなどが使われている”poolside”のような、レイド・バックな曲が印象的です。In My Room” と”Synthesizer”も同じような雰囲気で、みんなで歌えるような曲なのに、決してそれだけでは終わらせないのが面白いところです。”In My Room”を例にあげるならば、ボーカルに一ひねり加えられていて、声が陰に隠れ、ダークな印象を生み出しています。”Synthesizer”ではボコーダーが使われ、ゆったりとした印象を強めています。

このようにtofubeatsはボーカルに多くの工夫を加えています。主に、ボーカルのサンプルを速めるという手法が使われています。”Killing Me Soft Cream” “Sweat N Dry” (AxeのCM曲) と “Work Shit”にもそのような手法が使われているのですが、Taquwamiの新しいEP、”Blurrywonder”と共通点があるように感じます。でも、tofubeatのほうがシンプルかつミニマルで、繰り返しが多いような印象です。(Work Shitを除く)。この3曲が新しいアルバムのなかでも特に傑作と言えるでしょう。購入はこちらから、視聴は以下から。

LLLL Unveils Video For “Drowned Fish”

東京のアーティスト、LLLLが今年リリースされた名デビューEPからの楽曲、”Drowned Fish”のビデオをリリースしました。花びらの浮くバスタブや縄跳びが観たい人…もしくは、実験的かつ聴きやすい良質なポップ・ミュージックが好きな人におすすめです。