Music

  • New Bobcat: “I Was Fallin”

    Bobcatは大阪のCloud BuseyとIce Cream ShoutのBobのわりと最近(?)のプロジェクト。2012年末には素晴らしいミックステープをリリースし、最近2013年初の新曲を発表しました。”I Was Fallin”は単刀直入にハウスの作品で、彼いわく”bass, kick, claps and Tyrese”との事で、彼がサンプリングしたアメリカのR&Bアーティストの曲と掛けています。シンプルで生、キャッチーでダンサブルな曲になってますよ。以後も様々なテイストに期待!

  • mus.hiba Teams Up With Calum Bowen For “Winter Valentine”

    “Winter Valentine”を説明するにはいくつかのアプローチ方法があります。ボーカロイド好きのアーティストmus.hibaとBrightonを拠点とするゲーム音楽プロデューサーCalum Bowenのコラボレーション作品なのですが、国内外でのコラボでは最先端と言えるのでは(例えばi-flsとmus.hibaとZoom LensだったりCokiyuとBathsだったり)。この曲ではmus.hibaによる雪歌ユフの声と、(おそらく)人間の歌声がデュエットしています。こういう事もボーカロイドの持つポテンシャルと言えるでしょう。が、そんなうんちくを抜きにしても”Winter Valentine”は素晴らしい。9-Bit Blizzardというコンピに収録されているのですが、mus.hibaの “Magical Fizzy Drink”と同様に、ゲームぽさを匂わせつつも、それはほんのディテールであって全てではない。始まりは愛らしい子供時代のような雰囲気で2人のボーカルが交互に歌います。まるで星のカービィのような世界観なのですが、ここからは素晴らしい展開が。mus.hibaとBowenの両者が多くのアイディアを出したというのが聴いていてわかる程アイディアに満ちていて、1つのネタに留まらず、様々な方向に移行していくメロディが圧巻です。コラボレーションとはこういう事でしょう?試聴は以下から。

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    Music Alliance Pact February 2013

    Music Alliance Pactは30以上の国から毎月それぞれ国のブログがアーティストを1組ずつ紹介しています。今月我々は日本が誇る最良のバンドの1つである京都のHotel Mexicoを紹介しました。彼らの”A.I. In Dreams”を含む、世界中から寄せられた最高の音楽をご堪能あれ。 Click the play button icon to listen to individual songs, right-click on the song title to download an mp3, or grab a zip file of the full 39-track compilation through Ge.tt here. JAPAN: Make Believe Melodies Hotel Mexico – A.I. In Dreams Hotel Mexico, hailing from the historic city…

  • Kansai Scene: New Madegg, And Vice Versa, Eadonmm X Ryuei Kotoge

    今週は関西のダンスミュージック・シーンで色々なニュースが。まずは京都のプロデューサーMadeggの新作Alone Breath To My Family EPから。この作品は彼の今までの曲を集めた作品で、”Moviesound”なんかでは、不協とも言える奇妙なパーカッシブサウンドが特徴的で、彼のスタイルが良くわかります。EPとしても長めなので、これから彼のフルレングスが楽しみになりますね。ダウンロードはこちらから。 同じくINNITのレギュラーAnd Vice Versaも新曲”Island”を発表しました。リズムが中心に配置されている単刀直入なダンス・トラックなものの、ちょっとした女性のボーカル・サンプルが良い面白みと心地の良い不気味さを加えています。試聴は以下から。 最後に京都と言えば外せないのが、春にDay Tripped RecordsからアルバムAqonisをリリースするEadonmm。そのアルバムから、Ryuei Kotogeとコラボレートした”Antibody”がフルで公開されています。陰から霧のように放出されてくるボーカル・サンプルを中心としたイントロが斬新に不気味です。その構成を保持したまま展開していくのですが、湿っぽい質感を与える雨音のようなノイズや、よく考えられているリズム・シフトは要注目です。アルバムが出たら更に詳しく書きますが、今はこの曲をお聴き下さい。試聴は以下から。

  • Ano(t)raks Release New Compilation Upwards And Onwards, Featuring Post Modern Team, Canopies And Drapes, JAM The MOD And So Many More

    日本が誇る優れたインディー・ポップを送り出すネット・レーベルAno(t)raksからヒネリの効いた新しいコンピレーション・アルバムがリリースされました。去年リリースされたSoonを追ってリリースされたこのUpwards And Onwards EPでは、このレーベル特有のTweeなイメージに留まらず、幅広い音楽性を堪能する事ができます。東京のCanopies And Drapesからは銀河鉄道の夜からインスパイアされた “G&C – Giovanni And Campanella” 、そしてそれを追うのはエレクトロ・ファンクが特徴的なKai Takahashの“1980”。Soft As Snow But Warm Insideによる“When The Nightmare Ends”は、空間が上手く使われていて、ゆったりとしていて浮遊感のある音世界を演出しています。一番の驚きは福岡のJAM The MODによる8分にも及ぶ傑作“2nd Rainbows”。アルバム内でも特に優れたトラックと言えるでしょう。ドラマチックなイントロ、輝かしいメロディー、そして時折姿を現すノイジーなギターからなる美しい曲の展開は圧巻です。JAM The MOD…今年最も注目すべきバンドの1つでしょう。 でもやっぱりAno(t)raksのコンピなので、新しい挑戦はありつつもインディ・ポップという本質は決して失われてません。Boyish、The Paellas、FoodieやPost Modern Team(“Someday”はこの中でも特に完成度が高く、“Never Let You Down”や“Heartbreak”にも引けを取りません)等、ここ数年日本のインディー・シーンに注目していた人にはおなじみのバンドも。The Shipの“Her Secret”やThe Vanitiesの“Gabriel’s Blue Hat”は彼らの今までの作品と比べても特に優れています。新しいバンドもおなじみのバンドも上手く混ざり合った、今の音楽を象徴するこのコンピ。全ての瞬間が素晴らしいです。ダウンロードはこちらから。