Music

  • Ryuuta Takaki’s Stillness EP

    東京のアーティストRyuuta TakakiのStillness EPにおいて、その定義は後半のトラック”Phantasm”に込められています。始まりはミニマルでリラックスしていて、楽園をシンセサイザーで再現しているかのよう。その音は鳥のさえずりを彷彿とさせていて、速いビートとは妙な違和感が。しかし一分を経過したくらいからは激しいクラブ・サウンドに変貌します。と思ったら…曲は再びアンビエントに。Takakiが静けさと激しさの狭間を追求したEPの絶好のスナップショットと言えるでしょう。タイトルは自然を連想するものが多く(”Under The Water,” “Chill Wind,” “Sleety Rain”等)、ミニマルな構成が特徴的です。でもノイズを活かした、よりダンサブルなトラックなんかもあります。Ryuuta Takakiのスタイルを知るにはうってつけの8曲作品になっています。試聴はこちらから。

  • New Hotel Mexico: “boy”

    boy from HOTEL MEXICO on Vimeo. 今週Hotel Mexicoがリリースしたニュー・アルバムHer Decorated Post Loveは要チェックです。上から試聴出来るリード・トラック”boy”のビデオもリリースされましたよ。この曲のキーボードのフレーズは、以前にリリースされた“Starling, Tiger, Fox”に近いものを感じます。このPost Loveでは、ボーカルはファルセットでなく地声で歌われているのですが、Hotel Mexicoには新しいチャレンジをしても失われない、普遍的な魅力があります。いつまでも幻想的な音楽を作り続けてほしいです。

  • White Wear (Former Faron Square, :visited) Releases First EP A Black From White Space

    CUZ ME PAINのプロジェクトFaron Squareと:visitedは最近目立った活動がないのですが、主要な人物であるYyokeが新しいプロジェクトを始めました。White Wearは去年からリミックス等を手がける等の活動はしていたのですが、ようやく最近になって初のEPがリリース。A Black From White SpaceというタイトルのEPに収録された3曲からは:visitedと近いスタイルを感じます。そのうちの2曲はダンサブルなビートが特徴的で、アンビエントなシンセサイザーがドリーミーなのですが、ユニークなコード進行やレイヤーの仕方によって、心地悪くならないギリギリを攻めているかのような独特な雰囲気を醸し出しています。タイトルトラックや”Clear City”で聴ける陰のようなボーカルはCUZ ME PAINアーティストならではのもの。注目すべきはオープナーのBlack Dawnで、この曲はほぼビートが使われておらず、ダンサブルというよりアンビエント。Yyokeからこのような曲を作るとは思ってなかったのですが、このような挑戦がこのEPからは聴けるのでオススメですよ。ダウンロードはこちらから。

  • New Madegg: “Stripes”

    京都のビート・メーカーMadeggのニュー・アルバムがリリースされる日が近づいてきてますね。この若きアーティストの新作Kikoからは”Stripes”という、曲のタイトルと抜群にマッチしたビデオが公開されています。左右のパンニングや音量の変化等を上手く使って展開していく曲は、軽快なパーカッションがとても心地よく、ストライプをぐちゃぐちゃする事無く爽やかに幻想的です。是非お聴き下さい。

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    Taquwami Makes A Mix For SSENSE, Includes New Song “Hate Winter”

    東京のプロデューサーTaquwamiがSSENSEというウェブサイトの為に制作した最新ミックスには、”Hate Winter”という新曲が収録されています。暖かく春のような週末にリリースされたのは偶然でしょうか。”Hate Winter”は40分程あるミックスを締めくくる、ヴォーカル・サンプルやシンセサイザーが心地いい作品になってます。去年のアルバム、Blurrywonderの速いテンポとは違い、ゆっくりとした、瞑想的な楽曲です。Arca、Oneothrix Point NeverとDntel(高校時代の記憶が蘇ります…)みたいなアーティスト達が収録されているミックスのエンディングにふさわしい曲と言えるでしょう。