Call And Response Recordsの新しいコンピレーションアルバム、”Dancing After 1 AM”は、我々の友達、イアン・マーティンのレーベルのものなので…探す手間が省けました。18曲も収録されているこのアルバムには、日本屈指のロック・アーティスト達も参加しています。She Talks Silenceが陰のような美しいギターを奏でる一方で、The Morningsの”Fuji”は去年にリリースされた”Save The Mornings”に引き続き、彼ららしい作品。POP-OFFICE、New HouseやTacobondsなども参加していて、さすがだな、と言わざるを得ません。今まで紹介してこなかったExtrudersによる“Collapsing New Buildings”はミニマルで、呟くようなボーカルとギターの鋭いストロークが良い味を出しています。Puffyshoesも1分程参加しています。
“Dancing After 1 AM”が持つフックといえば、ニューウェーブ・デュオのMIRがこのアルバムでカムバックし、新曲を1曲提供しているという所。これからの活動も期待しているのですが、“Dance”は、このグループの過去のハイライトを5分でまとめたような曲になっています。シンセとビートが良いグルーブ感を出しているのですが、それだけで終わらないのがこのグループの強み。決してアップビートではない、ナイーブなボーカルが、この曲を独特にしています。このような悲しげな、かつアップテンポなダンスミュージックは中々探しても出てこないですし、巧みにひねりを加えた独特な楽曲が多いので、Dancing After 1 AM、オススメです。