New House Of Tapes: “Noise Attack”

最近ツイッターで、ダンスミュージックに踊る事とセックスする事意外の目的を求めるのはおかしい、みたいな内容の投稿を見ました。でも、全てがそうというわけでは決してないです。名古屋のHouse Of Tapesも勿論違った目的を見いだしていて、彼等の新曲、”Noise Attack” はその名の通りすごく細かいディテールが詰め込まれていて、取っ付きにくさは否めないものの、それを理解するためについつい何回もリピートしてしまう、中毒性のあるトラックです。別の新曲”For Rainbow“はミニマル・ハウスのような、実験性があまり聴けない曲なのですが、”Noise Attack”のインパクトはやっぱり強烈な物があります。テレビのノイズのようなサウンドで始まり、曲を通して大部分にそのノイズがバックグラウンドに存在しています。その次に入ってくるのが良い意味で気持ちの悪いシンセで、ビートがそれに続いて入ってきます。そして、違うリズム感を持つ同系等のシンセが入ってきて、曲のムードが予想以上に不快に展開していきます。決して尖っているわけではなくどこかスムーズで、どことなくギャスパー・ノエの映画のような雰囲気を持ったこの曲は、きっと病み付きになるでしょう。視聴は以下から。

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    最近ツイッターで村上春樹についての会話をよく目にします。激しい議論の中、支持する人は彼の表現する「美しい日常」を絶賛しているようですね。確かに村上春樹特有の、ありふれた日常をいかに美しいものにするか、という表現は素晴らしいと思います。私もそのような感性は好きですし、日本のアーティストのi-flsも普通だったら忘れ去られるようなテーマを音楽を通して表現しています。物やサービスがテーマだったり(“Twitter,” “Vocaloid,” “Family Restaurant”)自然がテーマだったり(“Summer Breeze,” “I Saw Raindrops”) 女性の名前が含まれていたり(“Satomi,” “Chiaki Gazed You,” “Yui”)。Garagebandで作られたボーカルレスな楽曲達は、驚く程少ない数の楽器から構成されていて、短くもノスタルジック。まるで気持ちをスケッチしたかのような。i-flsはここ数ヶ月だけでも数多くのリリースをしているのですが、Enhanced GardenというEPに収録されている、飛び跳ねるような”No Adventure”、幻想的な”Stardust”、そしてまるで好きな女性が自分を見つめているような気持ちにさせてくれる”Chiaki Gazed You”がオススメです。”Chiaki Gazed You”は嬉しくも不安なあの気持ちを上手く表現できているのではないでしょうか。i-flsの楽曲はまるで日記のようにシンプルで、日常を美しいものとして表現しています。

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    Dancing After 1 AM Compilation Featuring MIR, She Talks Silence, Extruders And More

    Call And Response Recordsの新しいコンピレーションアルバム、”Dancing After 1 AM”は、我々の友達、イアン・マーティンのレーベルのものなので…探す手間が省けました。18曲も収録されているこのアルバムには、日本屈指のロック・アーティスト達も参加しています。She Talks Silenceが陰のような美しいギターを奏でる一方で、The Morningsの”Fuji”は去年にリリースされた”Save The Mornings”に引き続き、彼ららしい作品。POP-OFFICE、New HouseやTacobondsなども参加していて、さすがだな、と言わざるを得ません。今まで紹介してこなかったExtrudersによる“Collapsing New Buildings”はミニマルで、呟くようなボーカルとギターの鋭いストロークが良い味を出しています。Puffyshoesも1分程参加しています。 “Dancing After 1 AM”が持つフックといえば、ニューウェーブ・デュオのMIRがこのアルバムでカムバックし、新曲を1曲提供しているという所。これからの活動も期待しているのですが、“Dance”は、このグループの過去のハイライトを5分でまとめたような曲になっています。シンセとビートが良いグルーブ感を出しているのですが、それだけで終わらないのがこのグループの強み。決してアップビートではない、ナイーブなボーカルが、この曲を独特にしています。このような悲しげな、かつアップテンポなダンスミュージックは中々探しても出てこないですし、巧みにひねりを加えた独特な楽曲が多いので、Dancing After 1 AM、オススメです。 List of where to buy the album here.

  • New i-fls: Genealogy Of Regret/Falsify Tracks And Distress For Gift/Outtake And Other

    You’d think after releasing ten albums/EPs in 2013, bedroom producer i-fls would take a break heading into 2014. Nope…he’s compiled two new albums to close out the year, both acting as sort of milestones for getting this far in his artistic life. Genealogy Of Regret/Falsify Tracks finds i-fls sharing reconfigured versions of songs he’s already…

New House Of Tapes: “Noise Attack”

Recently on Twitter, I saw someone write (and I paraphrase) that expecting dance music to be about anything more than dancing or fucking is ridiculous. Nagoya’s House Of Tapes envision another use on new song “Noise Attack” – sonic assault. True to its name, “Noise Attack” is an often unrelenting but always engaging listen, every detail of the song sounding interesting even if they also come off as a bit off-putting. Whereas House Of Tapes’ other new track “For Rainbow” is a pleasant bit of minimal house music that is also a bit unchallenging, “Noise Attack” definitely leaves an impression. It all opens with a crackling sound reminiscent of TV static, an initial endurance test that lurks in the background for most of the song. Some off-kilter synths come in and then the beat, and for a bit, this song doesn’t sound that abrasive. Then come another set of synths, these ones pricklier and more unsettling. From there, “Noise Attack” goes through a few more passages, all of which would feel at home soundtracking a Gaspar Noé film. Listen below.

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