Music

  • New OKLobby: Resort

    去年の末にOKLobbyが東京のベッドルーム・ミュージック・シーンに登場したとき、この若きアーティストが何をやっているのか、不思議に思っていました。でもプロジェクトの名前やデビューEPのタイトルResortworksからは、他のベッドルームアーティストと同じくVaporwaveの影響を受けて入れているんじゃないかというヒントが感じ取れます。取り入れた明確な影響は除き、音楽性からは隠れた皮肉などは感じられないのですが、むしろ同じ東京のアーティストTaquwamiに近い世界観です。でもOKLobbyが今年に入ってからリリースしたResortは、Resortworksで試んだ斬新なアイディアがより明確に伝わる作品に。Taquwamiと関西のSeihoからの影響がこの11曲のなかで多く見え隠れするのですが…OKLobbyは単純にインスパイアされただけのアーティストではありません。オープナーの“Brainwash”に使われているスローにされたボーカルサンプルは、限りなくフットワークに近い特有なビートに完璧にマッチしていて、それにシンセが上手く絡まっています。Resortworksに収録されていた3曲を除いては全てがとてもカラフルです。そんな中でもハイライトは”Animation”。アップテンポなトラックには他のアーティストもよくやるようにボーカルサンプルが散りばめられているのですが、そのポップさが魅力的。子供番組の音楽みたいになりがちですが、この”Animation”からは深みを感じる事が出来るので是非聴いてみて下さい。アルバムのダウンロードはこちらから。

  • New CRZKNY: Seventeen Lost Souls UPDATED

    広島の若きフットワーク・アーティストCRZKNYは昨年、脱原発のメッセージが込められたサンプルを駆使したEPを2つリリースしました。でもあくまでアーティストなので、今回の”Seventeen Lost Souls”はそのようなコンセプトからは離れた、映画や音楽からのサンプルを使ったタイトルの無い17曲になっています。マドンナの”Like A Prayer”をサンプリングした”#5″や日本のテレビ番組のサンプルを散りばめた”#15″など、彼の今までのトラックとは違った軽快さが気持ちいいです。”#10″ではすぐに元ネタのわかるサンプルを聴く事が出来る楽しいトラックなのでオススメですよ。 UPDATE: Well, turns out Seventeen Lost Souls ISN’T online any longer. Bummer. But CRZKNY did upload a new song to celebrate 2013 called “Tornado Alley” which would have fit in lovely on that album. Listen to it…and download it…here.

  • New Hotel Mexico: “A.I. In Dreams” (Live At Home Version)

    明けましておめでとうございます!新年一発目は我々のお気に入りのバンド、Hotel Mexicoの新曲を紹介しますね。実は彼らは12月の下旬に “A.I. In Dreams”というシングルをリリースしたのですが、現在オフィシャルの音源はネットに出回ってません。なので代わりにライブレコーディングバージョンが公開されています。リラックスしたムードの曲なのですが、彼らの今までの曲との大きな違いは…ボーカルが今までのようにファルセットで歌うのではなく、地声でよりディープに歌っている事でしょう。面白い試みです。試聴は以下から。 Hotel Mexicoは上で解説したトラックも含む”Her Decorated Post Love”というニューアルバムを2月6日にリリースします。7曲のうち公開されているのは”A.I.”のみなので、我々が今一番期待しているアルバムの1つです。

  • Madegg Has A New Song Called “Karis,” New Album Slated For Spring 2013

    今年強く感じた事の1つ…それはMadeggを追いかける事の困難さ。京都の若きプロデューサーは平均して週に二曲はアップロードしてるんじゃないか、っていうくらい常に作品を作り続けています。いくつかのEP、そしてFlauからもフルアルバムを出していますしね。新曲”Karis”では今までの曲と違った新しいフックがあるので、紹介できなかったのをオススメす代わりにこちらをプッシュしました。このキラキラした作品は2013年春に発表される予定の”Kiko”というアルバムに収録されるので、要注目です。試聴は以下から。

  • Japanese Christmas Round-Up 2012: Miila, Her Ghost Friend,

    Miila “Santa Baby” この曲はクリスマス・クラシックの独自バージョン。今回the Geeksは参加しておらずMiilaのソロとしてのリリースなのですが、グランジーでスローなギターにシンプルかつどこか不気味なドラムが印象的な”Santa Baby”のカバーになっています。Miilaは淡々と歌うものの、その擦れた質感やたびたび登場するノイズも相まって、今まで聴いたどのカバーよりも邪悪な印象です。ビデオは以下から。 Her Ghost Friend Merry Christmas Her Ghost Friendはホリデー・シーズンの為に特別な3曲を用意してくれました。そのうちの2曲はオリジナルで、今までのグループのリリースの中でも1番と言っていいほど優れた作品です(Her Ghost Friendの”Looking For Wonder”は今年のベストの1つだと言っているわけなのですが)。”白い、白い、好き、好き、”はノイジーに始まるのですが、ボーカル、ストリングスとシンセが美しく絡み付いていきます。ハープのようなアルペジオ・フレーズがとても華やかですね。”哀愁のクリスマス – Merry Christmas Dear Girl”はオルゴールのようなサウンドがいくつもレイヤーされていて、とてもユニークかつロマンチック。セットは”Miracle Powerful Beat”のリミックスで幕を閉じます。試聴は以下から。 Yucca “Waiting For Snow” もっとスローなテンポが好みで、クリスマスらしく鈴の音が聴きたい方は、Yuccaの”Waiting For Snow”のビデオをオススメします。ビデオは以下から。