New House Of Tapes: “Noise Attack”

最近ツイッターで、ダンスミュージックに踊る事とセックスする事意外の目的を求めるのはおかしい、みたいな内容の投稿を見ました。でも、全てがそうというわけでは決してないです。名古屋のHouse Of Tapesも勿論違った目的を見いだしていて、彼等の新曲、”Noise Attack” はその名の通りすごく細かいディテールが詰め込まれていて、取っ付きにくさは否めないものの、それを理解するためについつい何回もリピートしてしまう、中毒性のあるトラックです。別の新曲”For Rainbow“はミニマル・ハウスのような、実験性があまり聴けない曲なのですが、”Noise Attack”のインパクトはやっぱり強烈な物があります。テレビのノイズのようなサウンドで始まり、曲を通して大部分にそのノイズがバックグラウンドに存在しています。その次に入ってくるのが良い意味で気持ちの悪いシンセで、ビートがそれに続いて入ってきます。そして、違うリズム感を持つ同系等のシンセが入ってきて、曲のムードが予想以上に不快に展開していきます。決して尖っているわけではなくどこかスムーズで、どことなくギャスパー・ノエの映画のような雰囲気を持ったこの曲は、きっと病み付きになるでしょう。視聴は以下から。

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    いわゆる”レイブ”という所には行った事がないので、もし誤解を招くような発言があったら申し訳ないです。イメージしているのは、日常から解き放たれ、そのトランス状態を楽しむ為のイベント。大阪のSeihoの新曲、”I Feel Rave”も、そのイメージに近いです。軽快なビートの上で、様々なトーンを行き来する複雑に調律されたボーカルが、繰り返し”I feel you”と歌い、リスナーを幻想の世界へと呼び込みます。この曲はSeihoを次のリリースへと繋げる堅固なステップと言えるでしょう。 レイブと聞いて他に思い浮かぶのは…偏見かもしれませんが、ドラッグです。Seihoは幻覚を思わせるような工夫を曲に入れていて、後半の水滴が落ちるような音の後、ボーカルは更にめちゃくちゃになっていきます。終盤にこういった工夫もいれる事で、曲のユニークさが際立っています。視聴は以下から。

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    Days Of Homemade J-Pop: Hisamokuden-Kow’s A Desktop Museum

    Rare are the times when you stumble across a SoundCloud or Bandcamp page unironically tagging itself as J-Pop. Even rarer…finding an earnest stab at the outright poppy through these sites that isn’t terrible. There are certainly exceptions – everything on Maltine that goes by that, mostly – but try spending some time with that tag….

  • Nice Find: Cassettevision Sampler

    Bandcampから無料でダウンロードできるCassettevision Samplerは、決して音楽ブログから注目を浴びるべく作られた、レーベルのデビュー作品ではありません。レーベルは2000年からあり、「不思議な魅力や毒、ひっかかるなにかしらがある音楽を紹介。」というコンセプトで、2003年以降、数々のアルバムをリリースしています。このサンプラーはCassettevisionの歴史のような物で、過去にリリースした13曲が収録されています。 Cassettevision Samplerの大半はミニマルなエレクトロニカで、冷ややかな実験性はありつつも、暖かくポップな印象が強いです。2つの作品を同レーベルからリリースしているLemの、”Story Of Surf For Young People”で聴けるボサノバ調のサウンドからは、とても温もりが感じられます。他のトラックはというと、engの作品は、跳ねるようなチャイムのような音やノイズ等、一見形のないように思えるサウンドを、ポップソングとして見事に再構築しています。Kiwako Kanedaの曲は、インディーポップやフォークにエレクトロニカが足されたような作品。Hot Fudge Sundaeの”New Walk”はストレートにポップ、Apartmenの”Hand Me Down”は直球ガレージロックなのですが、ちょっとしたクセや工夫が足されていて、レーベルのカラーを象徴しています。Cassettevision Samplerはミニマルなエレクトロニカが多く、レーベルのイメージを知るにはもってこいの作品と言えるでしょう。 cassettevision sampler by cassettevision

New House Of Tapes: “Noise Attack”

Recently on Twitter, I saw someone write (and I paraphrase) that expecting dance music to be about anything more than dancing or fucking is ridiculous. Nagoya’s House Of Tapes envision another use on new song “Noise Attack” – sonic assault. True to its name, “Noise Attack” is an often unrelenting but always engaging listen, every detail of the song sounding interesting even if they also come off as a bit off-putting. Whereas House Of Tapes’ other new track “For Rainbow” is a pleasant bit of minimal house music that is also a bit unchallenging, “Noise Attack” definitely leaves an impression. It all opens with a crackling sound reminiscent of TV static, an initial endurance test that lurks in the background for most of the song. Some off-kilter synths come in and then the beat, and for a bit, this song doesn’t sound that abrasive. Then come another set of synths, these ones pricklier and more unsettling. From there, “Noise Attack” goes through a few more passages, all of which would feel at home soundtracking a Gaspar Noé film. Listen below.

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