|

Taquwami Makes A Mix For SSENSE, Includes New Song “Hate Winter”

東京のプロデューサーTaquwamiがSSENSEというウェブサイトの為に制作した最新ミックスには、”Hate Winter”という新曲が収録されています。暖かく春のような週末にリリースされたのは偶然でしょうか。”Hate Winter”は40分程あるミックスを締めくくる、ヴォーカル・サンプルやシンセサイザーが心地いい作品になってます。去年のアルバム、Blurrywonderの速いテンポとは違い、ゆっくりとした、瞑想的な楽曲です。Arca、Oneothrix Point NeverとDntel(高校時代の記憶が蘇ります…)みたいなアーティスト達が収録されているミックスのエンディングにふさわしい曲と言えるでしょう。

New Taquwami: “All My Life”

東京のプロデューサーTaquwamiは様々な挑戦をしてきました。激しい曲や繊細な曲、サンプル重視の曲や貝殻を耳に当てているような幻想的な曲、Occult Youの活動を除いても、彼の手がけた楽曲は大変バラエティーに富んでいます。新曲”All My Life”ではそんなTaquwamiの得意なサンプリングやエレクトロ・サウンドが輝きつつも、新たな挑戦も随所にちりばめられています。今年リリースされたBlurrywonder EPはR&BをTaquwami流のシンセの渦に巻き込んだようなサウンドだったのですが、今回の”All My Life”はより正統派なR&Bに。曲の前半を埋め尽くしているミニマルなビートはまるでUsherの”Climax”のよう。空気感に影響されてなのか、ボーカルサンプルはいつもよりもつぶやきがちで暗い印象に聴こえてきます。後半ではいつものスタイルが展開されていくのですが、”All My Life”はTaquwamiの新たな一面を確かに確認できる曲になっています。試聴はこちらから。

Taquwami Teams Up With Ruddyp: “Hold”

東京のプロデューサーTaquwamiは、ネットのシーンに属している、と先月話してくれました。「僕自身は東京、というか特定の地域のシーンとは繋がってないんじゃないでしょうか。どちらかと言うと地域関係なくインターネット上でって感じじゃないかなーと。なんていうかChillwaveよりはBeat重視でWitch House/Trap/Hiphop全部突っ込んだみたいななんともいえないくくりのelectronic musicがインターネットであるじゃないですか。」Taquwamiが今までコラボレートしてきたアーティスト達も、彼同様の環境で音楽を配信しています。たとえ違う国に住んでいても、そこで交流し、繋がれるのが最高の利点。最近ではヴァージニア州を拠点としているRuddypと共同で”Hold”をリリースしています。Blurrywonderで聴けるようなドラムパターンやボーカルが使われているものの、”Hold” はそのEPよりも極めてゆったりとしたペースで進みます。以前もそのようなテンポの曲はありましたが、Ruddypのテイストが加わる事により、Taquwamiの楽曲とはまた違った面白さが引き出されています。視聴は以下から。

Interview: Taquwami

東京の若きトラック・メイカーTaquwamiは、数々の宅録作品を、SoundCloudやBandcamp等のサイトを通して、インターネットで広めています。そんな彼が先月、待望のファーストEP、Blurrywonderをオンラインのレーベル、Void Youthからリリースしました。さらに、Nadjaの曲、”Life & Limb”のリミックスを手がける等、活動の幅も広がってきています。 そして来月、10月12日には、エレクトロ・アーティストのクラークとラパラックスとの共演が決まっています。彼のキャリアにおいてとても大きなイベントになるでしょう。 Make Believe MelodiesはTaquwamiに新作Blurrywonderについて、そしてインターネットとタイム・トラベルについて聞いてきました。 MBM:いつ宅録をはじめましたか?なぜ音楽を作る事に興味をもちましたか?音楽を作ろうと思った瞬間などあれば教えてください。 TAQUWAMI: 2011年の1月頃です。それまではバンドをやっていました。一番最初に音楽を作ることになったきっかけは、高校生の時に文化祭でコピーバンドをやってからです。多分。今の音楽をやることになったきっかけは一人でやった方が早いし純粋にやりたいことだけやろうと決めたから。それとWashed OutやToro Y Moiを聴いて、Chillwaveを知ったことも大きな理由の一つです。 MBM: タクワミさんの作品の多くはサウンドクラウドもしくはBandCampからのリリースになっていますがこれの意図は? TAQ: うーん、音楽の内容だけじゃなくてトータルで見られたいからですかね。ジャケットやデザインはもちろんですけど、音源をアップする場所やブログなどで使用するドメインでもダサい/ダサくないがあると思っているので。 MBM:タクワミさんのオンラインの楽曲に対する反応はいかがですか?どういうオーディエンスが聞いていてどういう風にタクワミさんの音楽をみつけていますか? TAQ: 批判を受けるほど大きい存在でもないので見える範囲での反応は良いですけど笑。割合的には国外の人の方が多く聴いてくれている気がします。日本で聴いてくれている人は知り合いの知り合いくらいで留まっているんじゃないでしょうか。最近はSoundCloudやBandcampが一般的なウェブサイトになりつつあると思うので僕を見つける人はそういうところでdigっている人じゃないかと思います。 MBM: くのアーティストが1曲単位でインターネットにアップする事が多いのですがタクワミさんの作品の多くはEPなどのパッケージをとっています。これの意図はなんでしょうか? TAQ: そうですか?あんまり考えたことがありません。リリースしたい曲をリリースしたいタイミングでリリースしたい場所でリリースしたい形でリリースすることしか考えてないです。 MBM: タクワミさんの新しいEPBlurrywonderは新しいレーベルYOUTHVOIDからのリリースとなっています。これはどのような経緯できまりましたか? TAQ: Void Youthです…。Void Youthはlabelというかcollectiveでもあって、発起人はカナダのトラックメーカーのHollow Pigeonsです。僕が参加してリリースすることになったのは彼に誘われたからです。同じくカナダのRuddypも参加する予定だって言われて。二人とは以前から交流があったので特に迷うことなくokの返事をしました。 “You R Everything” From Blurrywonder MBM: Blurrywonderへの反応は如何でしょうか? TAQ: 自分が想像していたよりは正直大きくなかったです。やっぱりミックスやマスタリングでかなり未熟な部分があるのでそこを改善しないと大きくは突き抜けないのかなと思ってます。もちろん曲もまだまだですけど、特に技術面やアイデア/イメージを具現化する力が弱すぎるので。でもそういう部分を差し置いても良いと言って聴いてくれる方がたくさん増えたので本当に感謝しています。 MBM: Blurrywonderのテーマは愛だとお聞きしましたがレコーディングを始めた時点では明確なテーマななかったと伺っています。この過程について詳しく教えてください。 TAQ: いやー本当適当なので掘り下げても何も出てこないですしただの後付けです…。epを作るにあたって曲をいくつか作って残った5曲のタイトルを並べてみたら、”ああこれは愛だね”って苦笑いして決めただけです。歌詞があれば相当テーマにこだわって詩的なものにするんでしょうが言葉がないので音のイメージだけで適当に決めてます。でもこれからは詩的にしようと今決めました。 MBM: Blurrywonderを聴いていた私の感想なのですが、ボーカルのサンプルが多くの曲のムードを決定付けているようにおもいました。ボーカルサンプルの例えOhhloverでは喜びに溢れているような雰囲気、Attractionでは官能的な印象をうけます。どういう風にボーカルのサンプルを選んでいますか?特に気にして選んでいる様な物があればおしえてください。 TAQ: 好きな曲を自然と選んでいると思います。元の曲が良くないとやっぱり気分ものらないですし。ムードとかはあんまり気にしなかったです。その2曲とYou R Everythingという曲で初めてサンプリングにチャレンジしたので今後はサンプリング曲も増やしていきたいです。 MBM: Simon Saysのインタビューで「良いライブの基準てアーティスト側のパフォーマンスよりも、自分の世界に入り込んで楽しんだかどうかって感じ」であるとおっしゃっていますが、この考えはBlurrywonderの制作に影響していますか? TAQ: ああーそうかもしれません。Taquwamiの音楽は自分が気持ち良くなれるかなれないかでしか作ってないのでそういう意味では似てるかもしれませんね。…

Elen Never Sleeps And Super VHS Release Split EP, Featuring Taquwami Remixes

Elen Never SleepsとSuper VHSがスプリットEPを発表しました。White Surrender/Stuck On Youに収録された曲は、どちらも彼らの今までのスタイルとは異なった方向性となり、新しい可能性を追求した良作と言えるでしょう。Elen Never Sleepsによる”White Surrender”は、今までのドリーミーなサウンドより、少しくっきりとした曲です。きちんと輪郭のあるボーカルに時折囁くようなコーラスが混ざり、ギターとミニマルなビートの上に重ねられています。ボーカルはハイトーンではやや不安定なものの、ミニマルな曲に上手くマッチしています。Super VHSの”Stuck On You”は、彼の楽曲の中でもダントツにガレージ・ロック寄りと言えるでしょう。短いものの、バックグラウンドに面白いノイズが使われていて興味深いです。 EPには東京のトラックメーカー、Taquwamiによるリミックスも含まれています。不思議なことにWhite Surrenderのリミックスは、すごくドリーミーに作られているため、本人達の物より、過去のElen Never Sleepsスタイルに近く感じられます。遅くされたボーカルを除けばElenのオリジナルのようになるでしょう。Taquwamiのサイドプロジェクト、Occult YouとしてリミックスされたStuck On Youは、ガレージからガラリと変わり、Toro-Y-Moiのようなダンスチューンになっています。視聴、ダウンロード(無料)は以下より。 White Surrender / Stuck On You by Gay Vegan Vinyl Cassette