New For Tracy Hyde: Juniper And Lamplight EP

For Tracy Hydeについて初めて知ったのは、BOYISHと共にスプリットEPを出した時。その軽快なギター・ポップは、もし今が80年代ならば、Sarah Recordsが大きく取り上げていた事でしょう。For Tracy Hydeの今までの作品は、他の日本インディーポップアーティストと似た音楽性を持ちつつも、日本語で歌う事で、WallflowerともBOYISHとも異なる響きを鳴らしていました。彼等のデビューEP、”Juniper And Lamplight“は、”A Clockwork Lemon”で聴けるような、陽気で明るい雰囲気に満ちています。”First Regrets”ではシューゲイザーからの影響も。

今回の作品では更に他と差をつけるべく、インディー・ポップらしかぬ曲も。”Shady Lane Sherbert”なんかでは大胆不敵にもギターが取り除かれていて、代わりにシンセが鳴り響いています。チルウェイブの影響を取り入れ、上手く再構築されています。ふわふわしたボーカルとゆったりとしたテンポから繰り出される独特な空気感は、”Juniper And Lamplight”以外からは聴けないでしょう。最後の曲、”₀oOℑ ∪╹ω╹∪ℜ (Delikate Dawgz)”では、うねる電子音の上にボーカル・サンプルが浮いているかのごとく配置されていて、更に衝撃的。奇妙なエンディングですが、For Tracy Hydeが次にどんな挑戦をするのか、とても興味をそそられます。ダウンロードはこちらから、視聴は以下から。

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New For Tracy Hyde: Juniper And Lamplight EP

For Tracy Hyde first caught our attention when they appeared on an EP with fellow indie-pop outfit BOYISH, this new project complete with upbeat guitar-pop songs and a name the Sarah Records people probably regret not scooping up back in the 80s. The earliest material from For Tracy Hyde seemed mostly in tune with the rest of the year’s Japanese indie-pop output – although For Tracy Hyde sang in Japanese (which continues to separate them from most other groups), the songs were jaunty tunes that wouldn’t look out of place next to a Wallflower or BOYISH tune. The project’s debut EP, Juniper And Lamplight, predominantly features such sunny songs, highlighted by the jaunty “A Clockwork Lemon” and the shoegaze-tinged “First Regrets.” So far, so twee.

But For Tracy Hyde finds a way to stand out from the pack once again, and on this EP they’ve included two songs you wouldn’t expect an indie-pop album to house. The best track here is “Shady Lane Sherbert,” which sets the guitar aside for throbbing synthesizers, For Tracy Hyde constructing shimmering music featuring many elements of chillwave music. The vocals sound clouded up, and the whole song unfolds at a more relaxed pace than any of the straight-up indie pop found elsewhere on Juniper And Lamplight. EP-closer “₀oOℑ ∪╹ω╹∪ℜ (Delikate Dawgz)” (yep, an emoji) is brief, clocking in at under two minutes, but is the wonkiest thing here. It features wriggly electronics and a sampled vocal floating over it. It’s an unexpected ending, but one that makes me wonder what will come next from For Tracy Hyde. Get it here, or listen below.

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