Shokuhin Maturi A.K.A Foodman: “Tantei Kun”

日本のジューク/フットワークって聞くと少し取っ付きづらいイメージがありますが、”Japanese Juke & Footwork Compilation“というそのまんまのタイトルのコンピは、シーンの入門にはうってつけ。様々なプロデューサーが、多彩なアプローチでこのシカゴのジャンルに挑戦しています。でも45曲も収録されているので、もっと手軽にジャンルを知りたい場合は、食品祭り A.K.A. Foodmanの新曲、”Tantei Kun”がオススメ。切り刻まれたサンプルはジャンルの特徴を上手くとらえているのですが、テンポは比較的ゆったりぎみ(的確なのが聴きたい場合はPicnic Womenとか、アメリカのTraxmanをチェックして下さい)。でも、ソフトロック調の心地よさは素晴らしいです。視聴は以下から、もし気に入ったら、45曲のコンピにも挑戦してみて下さい。

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    J-Chopped: Terio Chops And Screw Kyary Pamyu Pamyu

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Shokuhin Maturi A.K.A Foodman: “Tantei Kun”

Japan’s juke and footwork scene can seem intimidating to dive into – the aptly titled Japanese Juke & Footwork Compilation collects 45 tracks from a wide range of producers serving up their take on the Chicago genre – but sometimes all it takes is one song to serve as a guide. Shokuhin Maturi A.K.A. Foodman’s newest song “Tantei Kun” might be one such entry point, as it hits on all the elements of the genre without feeling like too much to take in at once. Foodman dices his samples up, but the song moves at just a slightly slower speed than most footwork tracks (see Picnicwomen or American artist Traxman for examples of something that darts more). Most importantly, the purée of soft-rock sounds sound really nice. Listen below, and if you like that, give the aforementioned 45-song compilation a whirl.

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